●施主:T様(東京都)
●インテリアコーディネイト:有限会社 アトリエ ラ メゾン 永井佳子 様
「インテリアも、部屋のイメージに合うようにすべて買いそろえましたが、必要最低限の数にしました。 インテリアの存在感が、部屋の空気感を壊さないようにしたかったし、機能していない家具はあってもしかたがありません。
不要なものはどんどん捨てるタイプなので、部屋自体はシンプルに保っていたいんです」エレガントに暮らすということは、自分のこだわりやスタイルを持つということだと思います。
壁の色は、部屋ごとにテーマを決め塗り分けています。例えば、子どものプレイルームは、鳥の絵のかわいい壁紙で、植物をモチーフとしたデザインのモールディングで仕切り、天井まで含めてさわやかなライトブルーに。寝室は、落ち着いたグリーンにしました。
リビングは、フォーマルな場所なので、白に統一。ゴールドをアクセントカラーにしたエレガントなモールディングが施されています。シャンデリアとメダリオンも華美になりすぎず、さりげない気品であふれています。地に足のついたヨーロッパの伝統的な格式あるホテルのようです。どの部屋も、しつらえたインテリアやモールディングの装飾により、壁の色と調和し、部屋全体が統一された美しいハーモニーを奏でているようです。
「特にこだわるつもりはなかったのですが、いざ家を建てるとなると、自分の好きなスタイルに仕上げたかったんです。いくつかのデザインイメージに合った写真を探して、後悔しないようにつくり上げていきました」
吹き抜けの玄関を入ると、目に飛び込んでくるのがサーキュラー階段。天井のアールの部分にもしっかりとモールディングで装飾されています。そしてこだわったというパープルの塗り壁。サーキュラー階段とパープルの塗り壁が、静謐な品を漂わせています。今回、内装インテリアを手掛けたのは、アトリエ ラ メゾンの永井佳子さん。
